2代目の苦悩

3年ほど前まで定期的に見ていた某県のラーメン屋さんのX。

その後は使うアカウントを変えたこともなどもありチェックはしていなかったのですが、数日前に
「そういえばあのラーメン屋さんは・・・」と思い出して、記憶を頼りに検索。
しかしこれがまぁ・・・いくら検索してもそのラーメン屋さんのアカウントを発見できません。
「すぐにでも見つかるだろ」と楽観視していただけに、だいぶガクッときました。

が、諦めきれずに調べ続けました。
でもそのラーメン屋さんは見つからず・・・。
なので「アカウントを消したのか?」や「人目に触れないようにカギ垢とかにしたのかなぁ?」
と考えていると・・・。
ここでようやくそのラーメン屋さんの名前をピン!と思い出し、再び検索。
そしてすぐに見つかったのですが・・・ここで自分のあまりの記憶違いに愕然としました。
というのも、まったく異なる場所や特徴で必死に「ラーメン店」として検索をかけていたのです。
店名も曖昧でたくさんあるラーメン店で検索をかけたら、「そりゃ見つかるわけねーよ」という・・・。
朝に薬飲んだか分からなくなる記憶力の持ち主ですから、3年前のことともなればこうなります。
自分のことを過信しすぎていました(笑。

と、そんな感じで3年ぶりにみることになったあるラーメン屋さんのTwitter。
現在も商売は続いていて、Googleのクチコミの数は800件以上で点数は3.9。
3年前に見ていたときは2代目として店を引き継いでリニューアルをしたときで、日々その葛藤のようなツイートを見ていたこともあって、「うまくいったんだ、良かったなぁ」と思ったのですが・・・。
ここ数ヶ月の店主さんのツイートを見ていくと、途中で「あれ?なんか変だな」と違和感を覚えました。

その違和感というのは、ツイートの端々から妙にへりくだったようなものを感じるというもの。
3年前から常に謙遜していて「自分のラーメンなんてまだまだです」といった感じはあったので、それを踏まえれば変ではないのかもしれません。
しかし3年前にリニューアルして、クチコミも非常に多く点数も悪くない。
現在は開店前にお客さんが来て記帳するほどの人気店。
「ここまで成功したのになぜこんなに卑屈な感じなっているのだろう」と疑問を持ちました。

で、クチコミを見てみたのですよ、「最低」の並びで。
するとですねぇ・・・まぁ続々と低評価のクチコミが出てきました。
ま、これは他の高得点の店にもあることで別段珍しいことではありません。
だから俺もそんなに最初は気にしていなかったのですが・・・。
しばらくの間、点数が低いクチコミを見ていくと、店主さんがへりくだったような、いつまで立っても自信を持てない理由が分かった気がしました。

というのも、低いクチコミに寄せられている意見って
「〇〇ラーメンがなくなって残念」
「初代のころの方が良かった」
「昔の方がおいしかった」
「前の店の雰囲気が好きだった」
「味が落ちた」
「昔は夜まで営業していたのに・・・」
等、リニューアルする前の方が良かったというクチコミが多く・・・。

で、それらも嫌がらせとかで書いている感じがしない真面目なコメントなんですよ。
きちんと店に来たことがあると分かるの真っ当なクチコミ。
むろん、他にも現在の店に対する不満のクチコミもあります。
ただ、俺が読む限りではこの「初代の方が良かった」というクチコミが、現在店をやっている2代目店主のテンションをダダ下がりにしているのだと感じました。
だって赤の他人の俺でも読んでいて気分が凹むようなものでしたから。

こう感じてしまった理由は非常にシンプルです。
まぁ「それを言われちゃあどうしようもない」って事なんだと思います。
リニューアルした後だから今さらどうにも出来ません。

で、実はこのリニューアルするにあたって3年前に2代目の店主が相当葛藤している様子をXで見ました。
長年地元に愛される店としてやってきただけに、リニューアルしたら批判を受けるんじゃないかと。
しかし、時代の流れに合わせることや労働環境を整える目的で、店内をオシャレなカフェ風にリニューアルし、更に夜まで営業していた店を11時~15時に。
様々な事情を考慮して覚悟を決めてやったわけですが・・・。
その後でこの手のクチコミが20件以上来たり、現在も定期的に☆1の店数が付けられている現状をみると、
「そりゃ病むよな」と思わずにはいられませんでした。
2代目は特に初代の店に対して思い入れもあるでしょうから、そこを責められたら相当きついと思うのですよね。
内心はそういう声を吹き飛ばすという意識で店をやっていると思うので。

ちなみに先に述べたように800件ものクチコミがあり、点数は3.9。
ほとんどは高評価で、店主さんは冷静に考えてみれば何一つ気に病むことはないのかもしれません。
が、やはり初代の店のことを口に出されてしまうと、チクチク心に引っかかるのでしょうね。
俺はそういうのを何となく感じ取ってしまい、改めてクチコミの恐ろしさを知りました。
これは別にそういうクチコミを書く方が悪いとは言いません。
正直な感想なのでありだと構わないとは思います。
ただ・・・20年ぐらい前までなら耳には言ってこなかったような声も、今はダイレクトで目にしてしまうという残酷さ。
原料代やら光熱費やらでただでさえ苦労している飲食店。
今の時代に続けていくのは大変なことで、精神的な苦痛で閉業を選ぶ人がいても何一つ不思議はないのだと思いました。

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