元ケーキの切れない非行少年

最近。
「ケーキの切れない非行少年たち」という漫画を読んでいます。

エピソードの中の一つに、中学生の少年が小学生の女の子に性的なイタズラをして捕まり少年院へ。
そこで性プログラムにより性に対する価値観などを学びます。
で、最後の方では自分がした事件について、同じように性的な事件を起こした少年たちを前にして発表するのですが・・・。

このとき。
発表した少年に対して責め立てるような質問をする少年が、
「ストレスがたまったからやってしまった」という弁明に対し、
「どうしてストレスがたまったら女の子を触ろうと思うんですか?関係なくないですか?」
「そんなの自分勝手じゃないですか!!」
等きびしく詰めるのです。
この姿を見て、どこか既視感を覚える俺。

で、読み進めていくと、その理由がすぐに分かりました。
実はこの責め立てた少年も強制わいせつをして捕まったとのこと。
んで、
「自分のことは棚にあげて人のことを責めるのが、こういった少年たちの特徴の一つでもある」
んだそうで・・・。
要は現在に至る俺の姿そのままだったわけです(苦笑。
どうりで既視感があるわけですわ。
俺もこういう少年たちとカテゴリーでは同じ枠に入るのだと思います。
親や周囲の環境が良かったために、ギリギリ犯罪をやらかさなかったいうところですね。

この「ケーキの切れない非行少年」というマンガ。
他のエピソードを読んでも、俺のような人間にはなかなか胸につまるものがあります。
ザックリ言えば「足りない」 「地頭が弱い」で生きていた人間がやらかしちゃうような事ばかりなのですが、やはりそういう人間は健常者の中で生きていくことは難しくて。
「出来ない」って事が周囲の人間に理解してもらえないから、ますます孤独を深めていくその辛さ。
だからこのマンガを読んでいても気分が滅入ってきつつも、「俺だけではないんだなぁ」ともどこかホッとするような気持ちになります。

ちなみにこのマンガのタイトルの「ケーキの切れない非行少年」ですが、これは丸いケーキを3等分するとしたらどうなるというもの。
俺もはじめて読んだ時に考えたのですが、答えが浮かんだものの間違っていました(汗。
大人になってもこれですから、俺の中学生時代にこの答えが分かったのかというと絶対無理ですね。
だから俺もマンガに出てくるような彼らと一緒で、中年になった今でもその根本的な部分は変わっていないと。
ケーキの切れない頭の悪い大人ですいません。

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