(*以前の記事を引っ越しました)
きのう、蔵王の祖母の家へ。
そこでたまたま従兄弟たちの話になり・・・。
今から2年半くらい前ですが、こんな記事を書きました。
「新たな強敵が」
簡潔に言うと、年下の従兄弟たちは全員自立して結婚して子どもがいて、今度はその子供たちがいずれは自分よりも先に結婚して・・・・・・ということに恐怖を覚えたという情けない話です。
ただ、このときは従兄弟たちとは20年くらい会っていない、またどういうことをしているか話を聞くこともまったくなかっただけにかなりのショックを受けずにはいられませんでした。
「みんな順調にやっているんだ・・・それに比べて俺は・・・・・・」と。
そのため、現在90歳になる祖母がいずれ亡くなったときの葬式のことなんかを考えるとかなり憂鬱に。
あまり付き合いがなかったとはいえ、従兄弟たちと会った際、「kanimisoさん、今は何をしているんですか?」なんて聞かれることはありそうですからね・・・。
法事などの際、恥をかくことを覚悟しながら今のような生活を送っているとはいえ、さすがの俺でも恥ずかしいという気持ちはあるのです。
だから祖母にはもっと長生きをしてもらって、その間に今より少しでも状況をよくしたいとは常々思っていました。
と、そんな想いがある中で、祖母と叔母さんと従兄弟たちの話をしたのですが・・・。
きっかけはそれこそ今から20年前くらいの出来事について話していると、叔母が従兄弟たちの現在の状況や、これまでどういう生活を送っていたかについて語り始めたのです。
2年前に聞いたときよりも詳細に。
すると、従兄弟たちは従兄弟たちで色々とあったみたいで・・・。
2年前に結婚して子どもを産んだと聞かされていた従姉妹は、9ヶ月前に離婚したとのこと。
それも家族で暮らすために家を建てた後に離婚したんだそうで・・・。
普通なら幸せの絶頂を迎えそうなものなのに、そこで離婚。
どういった経緯で離婚に至ったかは叔母も詳しくは知らないようですが、「まぁいろいろあったんだろうねぇ」と。
そして、他には自分と15歳近く年の離れている従兄弟のことについて聞くと、なんでも一度は大学に入学して3年間在籍したがほとんど大学には行かず、アニメーターやイラストで食べていくことを目指して別な大学に入り直して卒業したとのこと。
でも、今はその手の仕事にはついておらず、バス会社で働いているそうで・・・。
これについて叔母は「まぁやってみて才能がないとか分かったのかもしれないね」と言っていましたが、この部分については過去に夢を追ったこともある自分も非常によく分かります。
やってみて初めて「自分には無理」と悟ることもありますから。
と、そんな話を聞いて、この2年ほど「従兄弟たち全員が順風満帆の生活を送っている」と思い込んでいた自分にとっては衝撃でした。
また他にも「結婚したはいいが義理の両親との関係がうまくいかず・・・」や「美容系の専門学校にいったが今はまったく別な仕事に」なんて話も聞きました。
すると、これまで自分が感じていた従兄弟たちに対する劣等感がかなり和らいだのです。
「あ、人生がうまくいかないのは俺だけじゃなかったんだ」と。
まぁ、よくよく考えれば当たり前のことですよね。
世の中、ほとんどの人が何でも自分の思い通りに人生を送れるわけじゃないので。
でも、従兄弟たちに対しては勝手に良すぎるイメージを増幅させてしまい、自分は劣等感に苛まれていたというわけです。
ま、と言っていてもみんな俺より良い人生を送っていることは間違いないです(笑。
最年長なのにもっともダメな人生を送っているのは自分。
ダメのお手本のようなものでしょうね。
でも、仮にそういう存在であったとしても、従兄弟たちも色々な失敗の経験を積んでいることを踏まえると法事などで会ってもそこらへんを察してくれるような気がしてきました。
ほら、お互いに聞かれたくない部分はあるじゃないですか。
だからそこら辺は触れない範囲の世間話というか。
暗黙の了解みたいなものです。
ということで、今回従兄弟たちの話を聞き、「人間誰しも不安や悩みは付きまとう」と分かりました。
つまり、後は自分なりに折り合いをつけてやれることをやっていくしかないのだと分かりました。
一番良くないのは「俺だけがうまくいかない」と思い込んで行動しないことなのでしょうね。
昔の自分のように。
だから今後も腐らず自分が出来る範囲でやっていきます。
祖母にはもっと長生きしてもらって、その間に現状を少しでも良くしていこうと思います。
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