あるバンドのファンのサークルに参加した結果・・・

ふと思い出したことがあるので書きます。

今から25年ほど前。
あるバンドのファンが集まるサークルに参加していたことがあります。

当時の俺のネット環境はドリームキャストとかだったように記憶しています(笑。
主に掲示板などで日々やりとりをする感じ。
今の俺からは考えられないほどアグレッシブです。
まぁ当時は若いこともあり、出会いとかそういうものに期待していた面もあります。
ま、バンドのファンが集まったサークルであり、出会い目的のサークルではないので、そういうチャンスのようなものは皆無でした。
俺がイケてないのも当然あったのでしょうが、いい勉強になった記憶があります(笑。
「そういうのじゃねえんだな」と。

んで、たまに集まっては飲み会をしていました。
俺が覚えている限りでは全部で4回ほど。
で、当時他県の大学に通っていた若者がリーダーを務めていました。
俺よりも2歳ぐらい年上。

と、そんなサークルに参加していたのですが、ある日のこと。
飲み会の日時を調整するか何かで、リーダーの回答待ちの状態に。
そこでリーダーからの回答をメールでもらう役を俺が担当することに。
なんで俺を経由することになったのかは覚えていませんが、とりあえず俺が回答を受けとるという話だったことは覚えています。
これは俺が当時は暇しているフリーターだったからなのかもしれません。
他のメンバーは社員や派遣社員でフルタイムで働いている方がほとんどでした。

で、リーダーの回答を待つこと数日。
これがなかなか返事をくれません。
とにかくこちらとしては待つしかないので、モンモンとした気持ちを抱きながらとりあえず期日までは待っていました。
が、期日を過ぎてもメールの回答はなし。
さすがに「おいおい、どうすんのよコレ」と思って、当時使っていたサークルの掲示板を見に行くと、そこにはリーダーからの回答が。
「まぁこれこれこういうワケで〇月ごろに開催しましょう」みたいなことを書き込んでいました。

と、そんな書き込みを見た俺は一瞬でブチギレました。
「こっちにメールを送るっていう話だったのに、連絡の一つもないとはひどすぎないか」
と。
なので速攻でリーダーにクレームのメールを送りました。
「こっちはずっと待っていたのにひどくないですか?」的な内容で。
今になって考えてみれば、
「いや、段取りは違えど掲示板に回答をくれたんだから、それでOKでしょ」
とも思うのですが、当時の俺は今よりも遙かに融通が利かない人間でした。
「こうする」って決まっていたんだから、その通りにするべきって考えで凝り固まっていたため、そんなメールを送ってしまったのですが・・・。
リーダーの対応は完全なるスルーでした。
俺の元に説明や謝罪といったメールが送られてくることはなかったのです。

これをやられたとき、俺はとんでもない虚無感に包まれました。
それまではこういう場合、相手から何かしらの反応が必ずあったのですよ。
「すまなかった」や「実はこういう理由があって」とか。
しかしこの時はそれが一切なし。
こっちが熱くなって怒りをぶつけたメールを送ったのに、完全にスルーされたという事実。
「相手にされていない」ってことを実感しました。

 

 

ただ、それに対して恨みがあるとかではありません。
これは俺にとってもの凄い勉強になった出来事。
先に述べたように、掲示板で回答しているのだから、「それで良し!」としてもいい話。
掲示板で回答がなかったらアレですが・・・。
というか、趣味のサークルの話で、お金や命に関わるような緊急性はまったくありませんから、そこまで厳密に捉える必要はなかったのかもしれません。
が、当時の俺にそれに気づけというのは無理な話で・・・。

で、そういうのをいちいち俺のような人間に説明するのも、リーダーは面倒くさかったのでしょう。
だからスルーしたのだと思います。
これにより、こちらが熱くなっても冷めた対応をしてくる人間がいると知り、こういうパターンに近い状況のときは何も言わなくなりました。
以前はこんなことをされたらノーブレーキで相手に突撃していたものですが、この一件により、
「いや、ちょっと待てよ」と一呼吸をおけるようになったのは、俺に取ってはプラスでした。

ちなみのこの後のサークルですが、メンバーが掲示板を利用する頻度も減り、自然消滅するような形になりました。
なんというか、飲み会を重ねるごとに話題もなくなっていくのですよ。
それとバンドが好きだというのは共通していても、そのファン度合いに差があったりしてどうにも会話がうまく噛み合わない。
他県のライブにまで行くような人もいれば、まだ1回もライブへ行ったことがない俺のような人間もいる。
あとはそれ以外の部分に関する価値観は千差万別。
最後の方は「もう無理に飲み会をしなくてもいいよね」的な雰囲気を口に出すことはなくてもメンバーが感じ取っていて、けっこう寂しい終わり方になったことを覚えています。
これも良い意味で勉強になりました。
「こういうものなんだ」と。

とまぁそんなことをふと思い出したので書いてみました。
ま、良い経験が出来たと思っています。
人付き合いは辛いことも多いかも知れませんが、確実に得られるものもありますね。

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