食べられる量には個人差があるゆえ･･･

「上タン50人前食べたら激怒された」焼肉食べ放題の利用者による苦言が物議「モラルの問題」「制限しとけ」

ネットにて話題になっていたこちらのニュース。
最初に思ったのは
「食べ放題ならそれに対応できない店側が悪いよなぁ」
でした。
そういうシステムなんだから、好きなだけ食べられても文句は言えないし、その都度用意するしかないと。

しかし･･･。
ネットに寄せられている様々なコメントを読むと、
「モラルの問題」
「常識の範囲内で食べろ」
「こういうことをされると、上タンが食べ放題メニューから消えるんだよな」
というのがありまして･･･。

他にも
「食べ放題に行ったとき、その場にとんでもない大食いの集団がいて、ありとあらゆるメニューが食い尽くされていて、自分がお目当てのものをまったく食べられなかったらどう思う？」
みたいなコメントもあり、これを読んでちょっと考えさせられたのですよ。
「う～ん、それは確かに厳しいものがあるな」と。

とはいえ、仮にそういうことがあったとしても、食べ放題をうたっている以上は店側が何とかしなければいけないとは思います。
ある程度、そういうお客様が来ることを想定して準備しておく。
何かと難しい部分もあるでしょうが、「食べ放題」をウリにして商売をしている以上は仕方ありません。

が、そこまで対応しようとすると、常に食材を大量に用意しなきゃいけないから、食材のグレードは下がってクズ肉のようなものを使う羽目になるはず。
常識の範囲を超えた客がいるせいで、他のお客さんが不利益を受ける形になってしまう。
これも何だかもの悲しい話です。

と、そんなことを思ったのですが、まぁ今回の件については利用者の方に非はないのかなと。
利用者さんの言い分を聞く限りでは、
「他のメニューも頼んでいた」
「食べ残しは当然ゼロ」
「一度に注文したわけではなく、5人前ずつくらい頼んで食い切ってを繰り返していた」
とのこと。
だから「きれいに食べきれるのだから食べた」って話で、問題はないと思います。

その一方で俺が引っかかったのは店側の対応。
店長が「こんな頼むひと初めてだ」とマジギレしてきたそうなんですが、これがアカンと思うのです。
食べ放題の店でこれを言われたら、人によってはキレてもおかしくないような気が。
「は？どんだけ食べようがこっちの勝手だろうが！」と。
そういうルールだから、注意されるいわれはないですよね。

となれば、「じゃあどうすりゃよかったんだ」という話ですが、まぁ自分が店側の人間だったら、とりあえずお客様にやんわりとお願いします。
「大変申し訳ないですがコレコレこういうわけで･･･」
と。
お客様がルールを破っていない以上は、とにかくこの日は頭を下げて、
「すいません、後は他のメニューでなんとかお願いします」
とか。
場合によっては特別なデザートを提供したり、次回使えるクーポンを渡してこの場を収めてもらうと。

そして次にやることは、店内に注意書きを貼ります。
「お一人様同一商品〇人前まで」
「一グループにつき同一商品２０人前まで」
等。
堅苦しくなりますし、「これじゃ食べ放題じゃないじゃんw」とかツッコミは入れられるでしょうが、とんでもない大食いの人もいるとなれば、こういう対策をせざるを得ません。
実際、今の世の中ってこういう風潮で嫌気が差している方も多いような気がしますが、まぁ常識の枠では測れない人もどうしたっていますからね。
それで今回のような件を防げるなら、まぁ無難な落としどころかなと。

とまぁ、そんなことを思った次第です。
それにしても店としてはたまったもんじゃなかったでしょうが、ここまでガンガン食べられるというのは素直に羨ましいです。
もうすっかり小さくなった俺の胃袋では「食べ放題に行こう」という気にもなりません（笑。
若い頃にはここまで食べられなくなるとは想像もしませんでした。
１０代２０代のころにおいしい食べ放題に行っとけばよかったなとしみじみ思います。